燃えにくい造りってどんな造り?

木は燃えにくい素材なんです!

燃えにくい造りってどんな造り?
「省令準耐火構造」ってお聞きになったことはありますか?字面からなんとなく燃えにくい造りなんだろうなと感じていただけると思います。そういう風に認識していただければ充分なのですが、こぼれ話をひとつ書かせていただきます。

木は本当は燃えにくい素材だとご存知でしたか?
木は小さい切れ端だと燃えやすいのですが、ある程度の太さや厚さになると、とたんに燃えにくい素材に早変わりします。

キャンプなどで木を燃やした経験があればお分かりいただけると思いますが、太い木はなかなか燃えてくれません、いったん火がついたように見えても、表面だけ燃えてなかなか木の芯まで燃えてくれませんよね。これは、木は一旦燃えても表面に炭の層ができます。その炭の層が、芯などの内部まで燃焼が進むのを防いでくれるのです。

さらに住宅が火事になった場合の火の伝わり方ですが、壁の内側や屋根裏が火の通り道となり燃え広がります。

また、火が燃え続けるには酸素が必要なのですが、2×4工法の場合、火の通り道となる床や壁が火を止めてくれるファイヤーストップ材となって酸素の流れを遮断、火が燃え広がるのを食い止めてくれます。

言ってみれば、一定間隔で組まれた2×4工法の枠組み材が、防火区域代わりの働きをしてくれると言う訳です。